黄砂と頭痛

最近、黄砂で体調不良を訴える方が増えていると言われており、当院の患者様でも年々その旨をおっしゃられる方が増加しております。

黄砂は中国やモンゴルなどの砂漠から飛んでくるちりや砂で、偏西風に乗って日本にまで飛んできます。黄砂の飛散量は気象庁のホームページなどでも確認ができますが、車や洗濯物、建物に積もっているのが分かるほどひどい時もありますね。

黄砂は一年中日本にやってきますが、3月から5月頃がピークになります。花粉症の時期とも重なるので花粉症の方は症状が悪化したり、花粉症がなかった方でも「花粉症になったのかも?」と感じるようです。

黄砂アレルギーは花粉症と同じような症状、目の痒み、皮膚の痒み、くしゃみや鼻詰まり、鼻水、喉の痛みや咳、そして「頭痛」などを感じます。黄砂は大きさが4μmとスギ花粉よりも粒子が細かく体内に入りやすく肺の奥にまで吸い込まれることがあり、気管支炎や喘息の原因になることもありますので気をつけなければいけません。

対策としては飛散量が多い日には外出を控える、黄砂をブロックできるマスクの使用、服は黄砂が付着しにくいナイロン製のものを着用し帽子を被る、帰宅後は手洗いや洗顔、うがいを行う、洗濯物は部屋干し、空気清浄機を使用、床は雑巾やウェットシートでこまめに拭く、などになります。

 

 

 

 

頭痛持ちで気圧や温度、湿度などの気候の変化を敏感に感じて頭痛が起こる、悪化すると感じている方は多いものです。日本では1000万人もの方々が気象病に悩まされていると言われています。

気象病の症状は「気分が乗らない」「体がだるい」といった軽いものから生活に支障をきたすほどのものまで本当にさまざまです。

頭痛・首こり・肩こり・神経痛・古傷の痛みなどの「痛み」に関するもの、めまい・ふらつき・動悸・下痢・便秘・鼻炎・咳や喘息・鬱症状・冷えや痺れ・・・といった幅広い症状が出る場合があります。

特に重要なポイントは「自律神経」にあります。自律神経を整えて気候の変動に影響されにくい状態に保つことが予防や改善への第一歩になります。

まずはしっかりと睡眠をとること。規則正しい生活を心がけ食事も栄養バランスを考えて摂りましょう。ストレスは大敵なので適度に運動をしたり、入浴や趣味などの気分転換を心がけてリフレッシュしましょう。

低気圧の対策としては耳のマッサージは効果的です。耳の内耳には気圧を感知する部分があり耳の血流を良くすることで気象病の予防や改善につながることがありますのでぜひやってみてくださいね。

皆さんは2月になって体調は大丈夫でしょうか。2月は頭痛が酷くなる方が多くいらっしゃるようです。特に緊張型頭痛はその傾向が強くなります。

緊張型頭痛は肩こりや首こりなどが寒さによって引き起こされて神経を刺激することから起こります。冬は体が冷えてしまうので体温をあげるために筋肉を収縮させてしまいます。それによって血流を悪化させてしまいます。また冷気で首周りを冷やして頭痛が起こることもあります。

体を冷やすことは頭痛患者さんにとっては大敵です。寒さ対策は万全にして2月を乗り越えましょう!